「国語読解力の二宮メソッド」誕生

10年ほど前から補習塾という看板で小さく塾を開いてました。
そこに通ってくる子は、地元の小学生や中学生。成績は中以下。
学校の勉強についていけないから、塾にくるような子ども達
でした。


内容は国語・算数、中学生には国語・数学・英語の教科書の
復習が中心で、学校の授業では理解できなかったことが
塾で教えられてわかるようになったという程度でした。


何年か経ったとき、担当者が会社を辞めたので、今の規模
なら私がやろうということになりました。(生徒4人くらい)


教えることは好きだし、得意でした。中学・高校の教員免許も
持っています。
算数・数学・英語は予習するようなペースで成績も少しずつ
上がっていきましたが、国語がどうしようもありません。


漢字は積み重ねていけます。が、読解力をどう教えていいか
わかりません。
自分で問題を解いて、解答を見て、もちろん理解・納得できる
のですが、それを生徒に伝えられないのです。


難しい説明では生徒が理解できないので、解答にある説明を
そのままおしつけているだけのこともありました。
(当時の教え子たちよ、ごめんなさい。)


そんなことを数年行っていたある5月に事件がありました。


6年生の女の子がお母さんと相談にやってきました。
私立に行きたい。でも全然勉強ができない。
いくつか塾に行ったのだが、断られた。
とおっしゃるのです。


早速、学力チェックしてみると、うわぁ、足し算・引き算
もあやしいぞ。文章題も無理。
漢字は比較的得意だが、読解問題ではサービス問題もバツ。


果たして見せてもらった5年の成績表も、私の学力チェックを
裏付けるものでした。


『自信もないし、お断りしようかな・・・』
と思っていたら、
「実は山田さんから聞いたのです。ここの先生は本当に
面倒見がよくって、と。」


アチャー、先手を打たれた!
山田クンは、出産時障害で発達に遅れのあるお子さん
だったのです。小学2年生からずっと通い続けてくだ
さっていました。


「そうですか。では、お引き受けしましょう。」
あ~あ、私の口が勝手に動いていました。


6月に模擬試験を受けてもらったら、算数・国語ともに偏差値最低。
それでもその子の後ろに何人かいましたね。 びっくりして
本人と目を合わせて笑っちゃいました。


5月中旬から美菜ちゃん(仮名)との勉強を始めました。
学力は今ひとつでしたが、その学校に行きたいという気持ちが強い
ことと、指示したことは素直に行ってくれることが救いでした。


まずは算数からです。毎回計算を行い、文章題は四谷大塚の5年上
から始めました。とにかくこのテキストを10回やるつもりで、いき
なりトップスピードで始めました。


とはいえ、わからないことだらけ。つまずくことも多かったのです
が、ほとんどの文章題で図示することを教え、少しずつ図を描く
ことが上手になってきました。


多くの先生は納得してくださると思いますが、正しい図が描ければ
その問題は解けるものです。それを続けていて、夏休みには、算数
の偏差値が上がり始めました。


さあ、そろそろ国語もスピードを上げなくてはなりません。
が、現実は厳しいものです。
読解問題では、相も変わらずトンチンカンな答えを導きだして
いました。


「この文に書いてあることを要約するとどうなる?」
などという質問には、そんなことどこにも書いてないでしょ、
という答えが返ってくることが100%!


算数は伸びているのに国語は少しも変わらない。貴重な夏休みが
まもなく終わるというころ、あるひらめきがやってきました。


算数の文章題は図解で伸びているんだから、国語も図解すれば
いいんだ。


まさしく天の啓示です。早速四谷大塚の5年のテキストの文を
一つひとつ図に表していきました。
「おお、いいぞ、いいぞ。」
そこには理想的な図がありましたが、これを美菜ちゃんに書け
というのは残酷な話。


そこで、文章を読むことから図解するまでにワンクッションを
おくことにしたのです。


「これなら美菜ちゃんにもできるだろう」というところまで
工夫し、完成したのは休みの終わりの1週間前まででした。


「最後の1週間は読解週間だからね。」
そう宣言したのです。


          
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